今村核(弁護士)が凄い!冤罪と裁判の内容は?感想とネタバレも。

日本の刑事裁判の有罪率は99.9%。無罪判決は1000件に1件あるかどうか。ほぼ全てが有罪判決となる中、弁護士の今村核氏はこれまで14件の無罪判決を獲得し、「冤罪弁護士」の異名を持っています。今回は日本の刑事裁判で20年以上にわたり携わってきた今村氏についてご紹介します。

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今村核 プロフィール

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  • 名前:今村 核(いまむら かく)
  • 学歴:東京大学法学部卒
  • 趣味:将棋、生物学を学ぶこと
  • モットー:「証明の科学化」を考えて行きたい

今村核の父親と弁護士を志した理由

今村氏の父親は大手化学企業の副社長で、今村氏は父親について「世の中の見方が大企業中心の見方で弱者に対してあまり視点がなかった。ものすごく嫌なやつに見えていた」と話しています。

大学進学後、今村氏は自宅を出て一人暮らしを始め、それ以降家族と連絡を取らなくなったのだとか。

今村氏は言わば父親を反面教師として弱者を守ろうとする気持ちが培われたのかも知れませんね。

今村氏が弁護士を志した理由は「弱くさせられている人々とともに闘う職業を探したが弁護士ぐらいしか思いつかなかった」との事。

26歳で司法試験に合格し、修習生の時に1人も無罪にならなかった刑事裁判をみた今村氏は弁護人はあきらめているように感じた。この状況を変えてやるという気負った気持ちを持ったのだそうです!

その志しを礎に、「証明の科学化」を考えて行きたいというモットーが今村氏の弁護スタイルで、通常裁判の何倍もの労力をかけて科学的事実を立証し矛盾や盲点、新事実を発見します。

『有罪率99.9%』と、勝てる見込みが限りなく低いのに弁護報酬は平均以下だという事にも驚きです。それでもなお、『有罪率99.9%』に立ち向かう今村氏は冤罪の救世主ですよね。

痴漢の冤罪で立件されたら今村氏を頼りましょう。

今村氏はこれまでの弁護の経験から『冤罪弁護士』(旬報社 2008年)、『続・痴漢冤罪の弁護』(現代人文社 2009年 共編著)、『冤罪と裁判』(講談社現代新書 2012年)を執筆しています。

『冤罪と裁判』の内容は?

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2012年発刊の『冤罪と裁判』。数多くの冤罪事件を手がけ、多くの無罪を勝ち取ってきた刑事弁護士が語る、「冤罪はなぜ起きるのか」「裁判員裁判は何を変えるのか」 著者の経験と情熱がにじむ、司法を考えるための必読書です。

構成

第1部 冤罪はこうして生まれる―冤罪の事件簿

第1章 虚偽自白

第2章 目撃者の証言

第3章 偽証

第4章 物証と科学鑑定

第5章 情況証拠

第2部 裁判員制度で冤罪を減らせるか

第6章 日本の刑事裁判の特色

第7章 裁判員制度の導入で、日本の刑事裁判の特色は変わりつつあるか

第8章 判決文を通して、裁判員裁判の特色を読み解く

第9章 冤罪・誤判防止のために、裁判員制度はどう変わるべきか

講談社現代新書 定価:本体800円(税別)

『冤罪と裁判』の読者の感想

冤罪と裁判の読者の感想をご紹介します。

間違いなくこの一冊が俺の理転に大きく一役買っている。当たり前のようにあるもの、警察や裁判。それを疑うことは普通はない。しかしながら、絶対的なものほど疑わなくてはいけない。自分たちの生活に絶対的にある警察や裁判を疑う一つの機会になってくれる本。

裁判員裁判が始まって3年だが,個人的には裁判員裁判ができて良かったと思っている(変えるべき部分はあるけれど)。本書は,これまでの刑事裁判でどのように冤罪が作られてきたか,様々な事例を挙げながら説明している。捜査機関の不正も問題であるが,それを見抜けない裁判官,有罪推定でしか事実認定できない裁判官の存在の方が大きい問題のように思える。

冤罪、ある日突然、警察、検察官僚国家権力によりなにげない日常生活をメチャクチャにされてしまう。こんな理不尽なことがなぜ起きてしまうのか。弁護士登録をしてから20年間、冤罪事件を担当してきた筆者の力作である。日本の刑事裁判の構造的なあり方、そして、結局、検察、検察と同業者としての裁判官の人事制度、同じ穴の狢が起こしてしまう「冤罪」。裁判員制度は、裁判官に負担をかけられないというようなことでは、ますます、冤罪を拡大再生産させてしまうこととなってしまう。以上のような歪みを是正すべく、最後に提言が述べられている。より多くに市民に読んでもらいたい力作だ。

読んでいて楽しい本ではない。我が国の司法制度の元で、冤罪事件の当事者にならないためにできることは、ただ祈るだけかもしれない。弁護士である筆者が経験し、また、見聞きし調べた事件の実例を挙げて、どのように冤罪事件が作り上げられ、無辜の市民が犯人に仕立てあげられ、罪を自白し証人が偽証するのかを分析している正にいま行われているPC成りすまし事件においても、容疑者が求める取り調べの可視化は妨げられ、冤罪の被害者に自白を強要した警察官、検察官たちは罪に問われること無く自由に罪を重ねている。更に、裁判員裁判においても、公判前整理手続きというなのもとに、恣意的な証拠隠滅や誘導が行われている危険性があると指摘する。

あとがき

今回は冤罪弁護士こと、今村核弁護士についてご紹介しました。

『冤罪と裁判』の感想でもありましたが、今村氏が無罪を勝ち取った冤罪はごく一部であり、氷山の一角に過ぎない可能性が高いです。

今村氏の今後の活躍をお祈りすると共に、今村氏の様な正義の味方の弁護士が増えてくれる事を切に願っています。

 

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